伝達力と読解力

秋らしい穏やかな天気が続いていますね。
特に僕は冬型の人間なんで、これからどんどん寒くなっていく――というより暑さが遠ざかっていくことを考えるととても元気になってくるんですよねー。

……ただ、季節的にそうでも肉体的には良い塩梅とはいかないようで、ここ最近は少し体調を崩し気味なのが困りものです。
体調が悪いとは言っても熱があるわけではないので仕事も休むわけにもいかず、ダルいながらも向かわなくちゃならないのが労働者の辛いところ。
さて、そんなテンションもダダ下がる環境だったわけですが、更に気分が直滑降しそうな要因といえば人間関係。
僕も含め全国の労働者で、これに頭悩ませていない方っていらっしゃるのかしらね?
まぁ、生まれも育ちも価値観も思考性も違う人間が寄り集まって仕事してるわけだから、齟齬が生まれるのは当然っちゃ当然ですわな。
それを補正するのがコミュニケーション能力なのだけど、どうにもこれが機能してねぇなーって感じることってありません?

例えば僕の話しですけど、普通にリーマン(に限らないだろうけど)あるあるな話。

上司:A(とそれの次にやるB)やっといて。

Howl:へい。終わらせやした。

上司:……Bは?

Howl:いや、この後やりますけど、Aやってって指示ですよね。

上司:いや、Bもやってよ。俺はそう言ったから。

Howl:そんな指示聞いてねぇよクソが(あ、そうだったんですね。すいません)

抽象的な表現にしてますが、こんな感じ。
時には逆にこっちが言ったことを10のうち5しか理解してくれてないこともあったり。
ここで言いたいのは別に、テメェクソデブ死んどけや!……という事ではなく(無くもないけど)、何が原因で齟齬が生まれたのかなってこと。

考えてみて個人的にこれだって思うのは以下二つ。

1.省略

2.抽象

省略ってのは文字通り説明を省いちゃう事ですね。

5W1Hはビジネスの用語としてはメジャーですよね。When(いつ) Where(どこで) Who(誰が) What(何を) Why(なぜ)したのか?にHow(どうやって)を加えたものですけど、会話(あるいは文章)としてはこれが正しい形なんですよね。

例えば、

「俺さー、今朝めっちゃ腹減ってたからにマックでセット2つ一気食いしたんだけど、お陰で腹苦しいんだよね」

と、

「マック食い過ぎて辛ぇわー」

という二つの言葉を聞いた時にどういう風に受け取るか。

後者であっても別に会話として変なことはありません。意味は伝わります。が、やはり情報の密度として見た場合の違いは明らかですよね。
マックを“いつ”食べたのか、“何故”辛いのかなど、受け取る側で情報を補正しなければならないわけです。
要するに言葉(あるいは情報)というのは、伝える相手に連想させる余地が多ければ多いほど曖昧になっていくものなんですね。

もう一つの抽象というのは、

“アレ” “コレ” “ソレ”

などの、いわゆる指示代名詞というやつですね。先ほどの上司もよく使ってきます。
これを極力使わないというのは僕が後輩、部下など自分が教える立場にいる時に心掛けている事なんですが、この言葉がなかなか厄介なもので、気を付けていてもついつい使ってしまう単語なんですよねぇ。
一言で状態や場所を示せるからホント使い勝手がいい。でもその反面、これ以上なく情報を曖昧にしてしまう。
自分が分かっていることが必ずしも相手も同様に理解しているとは限らないものなのにね。

さて、小難しくこんな脳内会議を繰り返して出した結論としては、

“情報を具体的にするようなコミュニケーションを取る”という

……いや、当たり前じゃね? なんてツッコミがきそうなものに落ち着いたわけです。
まぁ、実際それを意識してから前より少しは意見の伝達がマシになった気がするので間違いではないんでしょう(多分ね)
……ただまぁ、ぶっちゃけメンドクセェ。
そもそも気に食わねぇ相手とコミュニケーションなんぞ取らずに仕事が進められりゃ誰も苦労はしないんですがね。土台ムリな話ですが。

個人的に“他者”と“自由”というのはこの世でもっとも対極に位置しているものじゃないかと思っています。極論、他者が存在しなければそれだけで自由ですし、そもそも自由という発想そのものが他者への意識に端を発した概念だと、そう僕は思っています。
とはいえ、どれだけ自由を渇望しようと現実社会で生きていく以上、コミュニケーションはどうしても避けられません。
そして、どんなに言葉を尽くそうと他人である以上、どうしても齟齬というのは発生してしまうものだと思います。
それでも出来る限り伝える努力をするのは大切です。相手の為というよりは自分自身の立場や精神衛生を守る為に。

他人とどう折り合いをつけて接していくかというのは、自由に生きる上で何よりも考えなければいけない課題なんじゃないかなと、この文章を書いていながら思いました。

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