おぉ、寒い寒い。
雪国育ちだし、関東の冬なんて大したことないって思ってたけど、やっぱいざ冬になってみると寒いもんです。
加えて怪我で手も腫れちまって日常生活にも困る有様。
治癒してきたんで良かったけど、やっぱいざ障害を患ってみると、五体満足の尊さってのを再認識しますわな。
まぁ、それはさておき、ウィスキー紹介の第二弾。
アメリカン・ウィスキー(バーボン・ウィスキー)のI.W.ハーパーです。
読んで字のごとくアメリカ生まれののウィスキーで、名の由来は製作者とその友人の名前からとったんだそうです。
個人的なバーボンのイメージと言ったら、よくアメリカの西部劇に登場するようなバーで、荒くれどもがガブ呑みしてた(であろう)って感じですかね。
まぁ、当時と今とじゃ設備も環境も違うんで今よりも遥かに雑味も多かったと思うし、そもそも今のようにちゃんとしたウィスキーだったのかも怪しいところなんだけど。
まぁ、そんな色んな意味でワイルドなイメージがあるんで、アメリカン・ウィスキーは是非カッコつけて豪快に呷ってみたい酒です。
きっとスキットルが似合うんじゃないかな、まるで小説のワンシーンのように。
雑踏の中、崩折れるように壁に寄りかかった男は手に持ったスキットルを開ける。
少しでも思考すれば常に付きまとう嫌な記憶を振り払うように、一気に容器を傾ける。
喉に流し込まれる琥珀色の液体の爛れるような辛さが男の胸中を代弁するのだった……。
はい、どう見てもアル中です。本当にありがとうございました。
現実で同じことするとお巡りさんのお世話になりかねないんで、良い大人は自分の家か然るべき場所で飲みましょう。
とまぁ、そんなくだらない与太は置いといて、飲んだ感想をば。
肝心のその味わいですが、定番品であるブラックニッカや角と比較すると辛さとドライな後味が顕著に出ますかね。
とはいえ、そこまで癖の強い味わいではないです。
辛いのは確かなんだけど、そこまでシツコく舌に残らないないんでクイッといけちゃいますね。
あまりバーボンは飲んだことがないのでちょい意外でした。
ジム・ビームやアーリータイムズ、ジャックダニエルなどが他に有名どころですが、これらでも飲み比べしてみたいですね。
香りはフルーツ的というよりバニラとか洋菓子のようなイメージか。
ドライな口当たりに似合わず、この甘い香りだけで鼻が幸せになれます。
ドライな後口とその中に潜む仄かな甘い味わいと香り。そのギャップが魅力な一本ですね。
飲み方はなんでもいけるだろうけど、ハイボールにするとよりスッキリとした飲み口になるんじゃないでしょうか。
ただ、せっかく香りが良いので少しだけ加水して、そのままの味で楽しむのが個人的にはいいかなと思います。
どんな飲み方も正しいのがウィスキーの魅力なんだし、貴方も自分に合った飲み方を探してみは?